赤坂にある豊川稲荷の狐はでかい
でかい狐が二匹、両側から本堂を護っている
壮観だ
境内の雰囲気見てたら思い出した事がある
東京に出てきて数年、ようやくデビューが決まって、レコード会社の人たちと此処にヒット祈願とまでは大げさだけど、ふらっとお参りにきた事がある
もう十年以上前になるか
しかしこんなにでかかったとは、まるで忘れてた
それは、たぶん、十数年の時間の空白もあるし、豊川稲荷のことをすっかり忘れてたわけでありまして、、
申し訳ないやら、なんやらかやらで、、堪忍
しかしなんだか感慨深いなあ
あの頃なにを考えてたんだろう
十数年のあいだにはいろんな事があった
ふと過去へ思いを馳せる
喜びや愉悦
ひどい失敗や後悔
見て良かったコト
見たらダメだったコト
出会った人通り過ぎた人
笑う人嫌う人呆れる人
愛した人愛してくれた人
けだし、そんなこんなで見識も広がったし視野も広がったんだろう
お~いお茶のペットボトルを飲んだら喉が鳴った
蝉の声が心地よい
たぶん、この十数年のあいだやってきたことは、良いコトも悪いコトも全部ひっくるめて正解だったはずだ
変わったことと変わらないことがあるけど、自分の人生、今の自分が好きだ
素直にそう思える
本堂のお参りそっちのけ、柄にもなくしんみりして、でっかい狐ばかり見上げてた
汗をかきかき九郎九坂
赤坂離宮横の豊川稲荷
二匹の狐は十数年後の僕がふらっと来るのを今日まで鎮座して待っていたのだ
そんな気がした
リュウスケ
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