暖簾と男子寮

高田馬場から早稲田へ
明治通りに至る

この辺りはラーメン激戦区なのか軒並みカラフルな暖簾がはためく

よっぽどで無い限り知らないラーメン屋には入らない、と言うか入れないタチなので、横目で眺めてはいつもいつも、気安く暖簾をくぐる軽やかな自分を想像する

そうして三メートルほど通り過ぎてしまうと、だいたい何と無く味が分かるの気がして、なんだか僕の腹は空想だけで満たされてしまうのだった

酒場の暖簾はくぐりやすいのだがね

それにしてもコトラーメンに関して開拓者精神に乏しい事はなはだしいのだ

そんなこんなで美味いラーメンとの出会いを逃してることは阿呆な自分でも想像にたやすい

はぁ、そんな自分、何事にも消極的なのだ、否、ラーメンに関して云えることだ、自分流に生きているから安心しなさい、などと自問していたら目の前に『男子寮』なる建物が突然現れた


なかなかの威風堂々さに、小さな悩みは羽毛のごとく遥かかなたの天空へ吹き飛ばされてしまった

マカナイ付き
なんて看板がぶらさがる
門限があるのは当たり前です

そのたたずまいは、レトロな建物なのにさびれた感は微塵もなく、むしろ清潔な立ち姿である

当時にしてモダーンな建築設計だったんだろう


大学生活の短い時間、貴重な青春の時間をこの『男子寮』は何千人もの学徒の成長を見守って来たことだろうか

卒業生らは大人になって社会にでて、いずれ結婚し家族を養い、仕事終わりに新橋あたりで一杯呑んで、嗚呼学生時代なんて思い出すのだろうさ

なにげない風景のなかに歴史はたたずんで、今を見つめ、そして未来へ続いて行くのだ！


なぜだい？僕は嬉しくなって浮かれて歩く

気が付けば大久保駅の雑踏へ飛び出していた

国鉄乗って、いや違う、JRに乗って家へ帰ろう

今は昔

リュウスケ

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2011.03.19(土) 吉祥寺Planet K 出演：吉田勘緑＋木偶舎　wiwiMURPHY　AWA　中村美帆/書画作家(オープニングゲスト) 演目： 女殺油地獄～オンナコロシアブラノヂゴク～
公演時間： 開場19:00／開演19:30 料金：前売￥3,000／当日￥3,500(+1Drink）オールスタンディング 取り扱い：吉祥寺プラネットK店頭／e+(イープラス)／オフィシャルサイト
お問合わせ： 吉祥寺プラネットK【0422-21-7767】 http://on-raku.com/(ON-RAKU）

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