2010年6月8日火曜日

看板


某コンビニ
『酒 ビール』
と、来ますか

普通は『酒 たばこ』もしくは『酒』でしょ

アルコール類は『酒』でくくればそれで良いとおもう

われわれタスポに無登録なマイノリティスモーカーは、煙草を切らした時、コンビニの目印で『酒たばこ』の看板を必死で探すのだけど、これはいったいどういうつもりかね

今日はビールがどーしても呑みたいねん!ああビール以外は飲みたくない、ビールビール
な、死にものぐるいな人間への優しさなのかね

古くからコンビニで商いしてる店にこの看板の感じ、よく書かれてたような気がする

昔は酒屋やねん


江戸中期、宿場町の赤提灯には『酒 めし』と書かれている
これはシンプルだし、何よりわかりやすい

行ってみたい場所ベストテンには入る
タイムマシーンがあれば


俺は訳あって浪人
訳あって貧乏暮らし
今は便利屋で辛うじて生計をたてている
ぺたしぺたしと川っぺりを歩く

梅雨入り前の風が柳の葉をゆらした
風は生温いのだが、俺の汗ばんだ身体にいくらか涼をもたらす

今日の仕事は無い
したがって金も無い
無いが、俺の足は赤提灯へ向かうのだ
『酒 めし』と書かれている店の前に自嘲ぎみの笑いを浮かべて立ち止まる

縄のれんをくぐる

いらっしゃいまし
オヤジが俺の風体をじろりと見ながら頭をさげる

腰の刀を抜いて、奥の机に座る

おい、オヤジ
へい

『酒とめし!』


これが言いたい


今朝の『この一曲』

ROBERT JOHNSON
『Love in Vain』
クロスロード(十字路)で悪魔に魂を売った伝説のブルースマン

曲は、実らなかった恋の唄

ころがる徳利を見つめて、俺は溜め息をつく

煮物に火をかけて、仕事を持て余したオヤジが、ラジオをつける

大江戸放送から『ぶるーす』が聞こえてくる

赤提灯に灯がはいった

こうして江戸の夜は更けていくのだ

イイ一日を

リュウスケ

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