2011年11月29日火曜日

晒し首


いよいよ本郷辺りの坂道を歩く
この辺り何か匂う
言葉ではあらわせぬ何か
何かが匂うのである

本郷通りを北上すれば東京大学
引き回しのコースは右折して湯島へ向かうのだが…

しかしわれわれ
[ミステリー嗅覚]に従うようにして
何か匂う
かどの古い交番前へ足が向いた

辺りを探すと
汚い鳥居の足許に看板を発見
ほとんど消えかけの文字が書かれた
ほとんど壊れかけの看板である

目を凝らして読んだ

機山ホテルの奥を右に折れて20米
罪人達の晒し首を置いた場所が供養されている

なぬっ!

夕暮れどきにもなると
カラスが集まり目玉などをついばんで…
わお(割愛)

十一面観音がまつられております
一度ご覧ください
穏やかなお顔で癒される

みたいな事が書いてある
なんとも可笑しな文章だが
今回の山場である
ミステリー嗅覚
あなどるなかれ、である

さっそく、従って
「機山ホテル」の奥を右に折れる

辺りは曇り空の影響で薄暗い
どろどろと暗雲立ち込める

十一面観音がなるほど鎮座されておる
そよとも風吹かぬ路地裏
ただならぬ雰囲気に
包まれるようにして
われわれは立ちすくんだのである

しかしミタヒデキ氏
にやけている

あなたのお顔に癒されるわ

リュウスケ





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