2012年5月17日木曜日

刑場跡めぐりの続き、ミステリーツアー番外編

ホウホウノテイ(好きな言葉)
で、地下鉄の深川駅に這い出た

すぐ横が参道である
団子屋、鰻屋、佃煮屋がならび、人が、町が、活気に包まれている
普段なら寂れ具合が?目につくのだが、今はオアシス花の都の深川
恐怖体験のあとにくるほのぼの系の有り難さ

電車を使ったとはいえ、江戸市中に戻ってきたのだから気分はイッキに変わる

そのうえ、五時の護摩木焚きに間に合ったのでホッと胸を撫でおろした

いつものように古地図を広げてうっとりしましょう
本堂にはいろいろな展示ブツがある
上がり込んでうっとりしましょう

ちょっと近代化された薄暗い本堂で、僕らは時間潰しにちらちら見物してたら護摩焚きホール(?)の方から声が聴こえる

始まったのかな?
ひな段の様になっている観覧席に行ってみると、すでに20人くらいの中高年の方々が座ってる
わしらも中高年やけんな
はい、ちょっとすみませんね
通して下さいね、はい、ありがとう
なんて感じでズイズイ僕らも真ん中あたりに座って待つことにした

なんかね、ロックライブが始まるのを待つ感じで、どきどきしてた

すると
一番前の男がひょいと立ち上がり
こちらをくるりと向いたと思ったら
おもむろに何かを話し出した

はてな、これも演出か?
と男の話を聞いてみると、どうやら自分の事を『神』だと云っている
あっちゃ〜!出たっ
…ありがたくもなにもない
…面白くもない
しかも、ろれつが回っていない
みんなあっけにとられてしまった

しばらくして、小坊主さんがあらわれて注意すると
自称『神』さんは捨てぜりふ
ここはダメだな!ってそそくさと退散
これは千二百年の真言宗へのダメ出し?空海をあっさり否定
それはまあ、ちょっと面白いが
さらに驚いたね、ひとり付き人がいたみたいで、『神』に従って出ていったよ

みんなイラっとしたのは確か

静寂が戻り、気を取り直して待っていると、右手のほうから法螺貝の音
さあ、護摩焚きの本番!

色んな事がありすぎる今度の『ミステリーツアー番外編』
邪悪な刑場跡めぐり
果たして僕らにとりついた邪気は退散するのか!

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