あじさい
坂の途中に咲いていた
誰かの家の庭先から、ずいっと顔出している
坂を下っていくと、ちょうどあじさいが目の前にくる
ずいぶん前になるけど…
あじさいは好きになれない、なんてブログに書き込んだ事を思い出した
昔、井の頭沿線の『東松原』に住んでいて、駅から線路に沿ってあじさいが植えられていた
カラカラにかわいた夏になっても線路脇に植えられたあじさいは野ざらしで、その無惨に枯れた姿を通勤者にさらしてる…毎日、嫌な気分になる
なんて事
ブログに書き込んだのを思い出した
人の手が加えられて、愛情が注がれて初めて、花はまっとうな姿で咲き誇れる
人間界もそうなのかな
いま目の前にあるあじさいは雨露に濡れて、みずみずしく咲いて、生命力を感じさせる
白い花に、緑の葉に、僕のハットに、ぽつんぽつんと優しい雨が落ちて叩く
梅雨入りも素敵に思える
レコーディングの帰り道
傘を持たない僕の足を止めた
あじさい
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