2013年4月17日水曜日

弐の四、前編

ヒデキ&リュウスケのおとぼけDE ミステリーツアー!
江戸市中引き回し編
(僕らは陽気な罪人)

四ッ谷見附の石垣前からスタートです。
いきなり、裏話から書きますが、今回の旅は、神楽坂にある某立呑屋さんに行くこと、それも目的のひとつだ。去年廻ったときに見つけたのだ。
ここの『へしこと日本酒』でキューっと!
ミタヒデキ氏と二人、一年もの間、合言葉のようになっていたのだから、行かないテは無い。
そんな不純な動機から四ッ谷〜神楽坂、という極めて短いコースをチョイス。
でもね。おとぼけDEミステリーツアーのホンブンは忘れちゃいないよ。
短いコースだからこそ、濃厚な探索にしようと、不埒な言い訳をしながら出発したのであった。

今回、ミタヒデキ氏はギターを持参。
わたくしはアルトリコーダーを持参。
のっけからギターの演奏で撮影開始。
そうそう、最近動画にもおさめてるので、コンテンツは充実してきてる。近日公開!予定?

ともあれ、市ヶ谷まで遊歩道的な土手を歩く。天気良好で気分良い。

もともとは、幕府の敵や流れ者といった、あぶない輩の江戸侵入を阻止するための外堀。いまは、のどかにJR 線が走る。
その要所に『見附』がすえてあり、赤坂、四ッ谷、市ヶ谷、飯田橋など、いまだに、当時のままの石垣がひっそりと残っているのである。
広重の、大江戸名所百景にも描かれている。現代の風景に合わしてみる。ぴったりでおじゃる!
ひとつめの、うっとり。頂きました。

市ヶ谷から北へ入ると『亀岡八幡宮』
その石段が、ずばーんと、目の前に現れる。文明8年(1476)に太田道灌が、江戸城の鎮守として、鎌倉の鶴岡八幡を勧請して建てた。もとは市ヶ谷御門内にあったらしいが、寛永年間(1624〜1644)に外堀を工事したとき、現在地に移された。石段の中腹には世俗茶木稲荷がある。霊験あらたかな雰囲気だ。眼病にきく、らしい。
お参りす。

六月になれば、アジサイが美しいという。早すぎたかっ?しかし我々、野暮天ではない。季節を感じるのは花だけじゃないって。さあさ、風を感じよう。
散歩の極意だ。

とか言いながら、四十オーバー。
石段をぜいぜい登りきると、まず出迎えてくれたのは狛犬。
その狛犬たち、あ、うんの表情が愛らしいね。いやぁ、不細工だね。意見が食い違う。
よくよく見ると、ヘタウマ狛犬なのだ。
「子供のような心を持った大人」
が製作した。に、まちがいない!
あえて、KOMAINU と呼びたい。
そんな芸術性がここにある。
一見の価値あり。ですぞ!

いろんな場所で出逢う狛犬。
それぞれが個性的で面白い。
子連れ狛犬。尾っぽ巻きあげ狛犬。尾っぽピンコ狛犬。団子っぱな狛犬。
いかにも古そうな、苔むした奴。
いかにも古そうだけど、新しい奴。
きりがない。

聞いた話だけど、狛犬の製作は中部地方が盛んらしい。
それぞれの狛犬には、正式名称あるのかしら?

とにかく、この亀岡八幡宮石段上がるところの出迎えKomainu 。妙に奥深〜い表情をしている。
しれーっと、浮き世を眺めてるようであり、慈悲深げに見守ってくれてるような、、それでいて力強い。
このようなKomainuには出会った事がない。
なんだか、黒人ソウルシンガーに見えてきた。

唄は上手いよね。
そりゃ基本だね。
などと言いながら、お参りを済ませて八幡宮をあとにす。

へっつい坂を西へ入ると、両側には大日本印刷の建物が連なる。裏手には防衛省の敷地が、どや!っと広がる。
防衛省、市ヶ谷駐屯地は、徳川ご三家のうちのひとつ、尾張藩のお屋敷跡だ。
明治維新のとき、倒幕せしめられ、どさくさにまぎれて、領地没収。
我々のこよなく愛する平和な江戸時代は、終わったのだ。それを言ってもセンナイ事。わかっちゃいるけどね。

ちなみに、四ッ谷の紀伊藩跡は、迎賓館。
水戸藩の跡は、砲兵場(明治)、現代は東京ドーム辺りになる。
すべて、市中引き回しコースと目と鼻の先。
それは面白い。

話を戻す。
へっついとは、江戸庶民の長屋に必ずある『かまど』の事。
へっついを造る職人、その問屋が軒を並べてたのだろう。
東京のいたるところで、いまだに、〜橋。〜坂。〜かし。など、江戸文化の痕跡が垣間見られる。
大いに創造力を刺激される。

大日本印刷の、敷地の上に架かる歩道橋を右折。すると、ゴミザカだ。
ゴミザカも、いたるところでお目にかかる。
塵坂、五味坂、埖坂、芥坂、などの漢字をあてて、江戸市中に点在する。
ここは『芥坂』と、現代地図、古地図にも示されている。いまも昔も変わらんなあ。ゴミ置き場(捨て場?)は必要不可欠。
なのである。
ここで、ゴミザカの唄を、即興演奏!
ソウ、我々はみゅーじっしゃんなのだ。忘れるとこだった。

そして『袖摺坂』にやって来た。
すれ違う時、お互いの袖がスレあうほど狭い坂。と云うことらしい。なるほど、狭い坂である。
通り過ぎるとこであった。

ここでも一曲。『袖摺坂』
みゅーじっしゃんの自覚が戻ったらしい。

もう『へしこと日本酒!』は目前である。へらへら。
どうせ、僕らは陽気な罪人だもの。

続く。

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