むかし飼ってた猫の夢をみた。
蘭ちゃんって名の雌猫だ。
どんな夢かはほとんど忘れたけど、遠い想い出は、今でも俺の心に鮮明に残っている。
受験やら将来の進路でクサクサしてた、あの鬱屈してやりきれない冬の夜。
たまらず、実家の屋根に登って星を眺めてたら、彼女はいつのまにかすりよってきてゴロゴロと喉を鳴らす。
しっぽをピーンと立てて、その瞳は爛々と輝いている。
まるで俺を、ようこそ我が屋根へ、と言わんばかり。
自分の大切な聖域にでも招待するかのごとく。である。
普段の彼女ではない。
なぜだかわからないが、俺は嬉しくなって抱き締めてキスをした。
憂鬱な気分は、ゴロゴロと満天の星空に溶けていった
。
猫には、いまだに癒される。
白い猫の顔がいいですね。気まぐれすぎる猫たちを、得意ではないですが、気持ちを察して近くに来てくれるのは、猫。不思議な動物です。
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